R9211で書き込んだデータファイルのasciiファイルへの変換

ADVANTESTのFFTサーボ・アナライザR9211Bでフロッピーディスク (3.5"・2DD 720kBフォーマット)に書き込んだデータファイルを asciiファイルに変換する。アドバンテストのHPにあるR9211B/C/Fの 「取扱説明書 基礎編」にはBASICによる読み込みのサンプルプログラム しか載ってないのでデータ構造はそれから読み取る。変換プログラムは 横軸の値を書き込まないのでcheck.exeを使ってfrangeの値から算出してください。

データ構造
チェックプログラム
読み込みプログラム
instant
パワースペクトル
スペクトル

データ構造

データファイル構造

アドレス(10進)	バイト数	内容
144		4 (int)		CH1のデータの先頭アドレス/256 stb1
148		4 (int)		CH1のデータ領域のバイト数 dtb1
152		4		CH1のスケール因子(float) dtsc1
156		4		CH1のオフセット(float) dtofst1
160		4 (int)		CH2のデータの先頭アドレス/256 stb2
164		4 (int)		CH2のデータ領域のバイト数 dtb2
168		4		CH2のスケール因子(float) dtsc2
172		4		CH2のオフセット(float) dtofst2

132		4 (int)		rdrcd

rdrcd*256	2 (short)	pblk1
rdrcd*256+4	2 (short)	pblk2
rdrcd*256+2	2 (short)	bblk1
rdrcd*256+6	2 (short)	bblk2

rdrcd*256+bblk1+8 	4	dtype1
rdrcd*256+bblk2+8 	4	dtype2
rdrcd*256+bblk1+596 	4	frange1
rdrcd*256+bblk2+596 	4	frange2

big endianで記録されているので注意(整数も浮動少数も)。

スペクトルの場合dtsc=1E-12、dtofst=0.0(←スペクトルか時間波形か判別できる)。

dtype	バイト数	内訳
0	2		short Re
1	4		short Re Im
2	4		long  Re
3	8		long  Re Im
4	4		float Re
5	8		float Re Im

frange	周波数域(Hz)	frange	周波数域(Hz)	frange	周波数域(Hz)
0	100000		1	50000		2	20000
3	10000		4	5000		5	2000
6	1000		7	500		8	200
9	100		10	50		11	20
12	10		13	5		14	2
15	1		16	.5		17	.2
18	.1		19	.05		20	.02
21	.01

サンプリング周波数は周波数域の2.56倍。
例えばfrange=10なら周波数域は50Hzでサンプリング周波数は128Hz
(時間波形の場合の横軸の1点1点の増分は1/128s=7.8125ms)。


チェックプログラム

check.c
check.exe

使い方:
$> check <データファイル名>

dtsc、dtofst、dtype辺りでデータの種類を判別してfrangeから横軸の スケールを求めてください。

読み込みプログラム

instant

平均化されていない即時データ。この場合(スペクトルモードであっても) 常に時間波形が保存される。dtype=0。
inst2ascii.c
inst2ascii.exe
WVA__000.WVA サンプルデータファイル
WVA__000.WVA.txt 変換したファイル
SPE__005.SPE サンプルデータファイル
SPE__005.SPE.txt 変換したファイル

使い方:
$> inst2ascii <データファイル名>

またはデータファイルのアイコンをinst.exeのアイコンの上にドラッグアンド ドロップしてもよい。
データファイル名に".txt"が付け加えられたファイル名でasciiファイルが 作られる。1列目がCH1、2列目がCH2。

パワースペクトルまたは時間波形

平均化されたデータ。dtype=4。
psp2ascii.c
psp2ascii.exe
SPE__002.SPE サンプルデータファイル
SPE__002.SPE.txt 変換したファイル

使い方:
$> psp2ascii <データファイル名>

またはデータファイルのアイコンをpsp.exeのアイコンの上にドラッグアンド ドロップしてもよい。
データファイル名に".txt"が付け加えられたファイル名でasciiファイルが 作られる。1列目がCH1、2列目がCH2。

スペクトル

パワースペクトル以外のスペクトルモードで平均化され保存されたファイル。 dtype=5。
sp2ascii.c
sp2ascii.exe

使い方:
$> sp2ascii <データファイル名>

またはデータファイルのアイコンをpsp.exeのアイコンの上にドラッグアンド ドロップしてもよい。
データファイル名に".txt"が付け加えられたファイル名でasciiファイルが 作られる。1列目がCH1実部、2列目がCH1虚部、3列目がCH2実部、4列目がCH2虚部。
ちょっと古いプログラム

2010.10
2012/03/21 18:25:34 更新