EAGLE CADで作成したファイルで基板加工

picture of the circuit board

4階の基板加工機(MITS ELEVEN T)のところに置いてある加工機の使い方 (ETLのテキスト等)ではPCBEで作成した図面を読み込むようになって いるがEAGLE CADで作成したファイルで基板を加工してみた。
EAGLE CADのバージョンは5.6.0 for windows Light Edition(無償版)で 片面基板(外形加工なし)を作成する(片面にするにはボードエディタのAutorouter Setup ->Generalでおもて面(1 Top)をN/Aとしておけばよい)。EAGLE CADを初めて使う場合は 付属のドキュメントのtutorial_en.pdfを読むのが手っ取り早いと思う。

EAGLE CADでの作業

設計が完了し基板の図面(xxxx.brd)が出来たらEAGLE CADの コントロールパネル(メインのプログラム)の左側ツリー表示から
CAM Jobs->gerb274x.cam
をダブルクリックして実行。File->Open->Board..で基板図面(xxxx.brd)を読み込み Solder sideのタブを選びOutputのDeviceとして GERBERAUTOを選択、Mirrorをチェック。Process Jobをクリックすると パターンの加工に使う工具と実際のパターンを記述したファイル xxxx.whlとxxxx.sol等ができる。次に
CAM Jobs->excellon.cam
をダブルクリックして実行。File->Open->Board..で基板図面(xxxx.brd)を読み込み OutputのDeviceとしてEXCELLONを選択、Mirrorをチェック。Process Jobをクリックすると 穴あけに使うドリルと穴の位置等を記述したファイルxxxx.driとxxxx.drdができる。

Flash for windows上での作業

画面右上のアプリケーションからConverterを選択。上まん中辺にインチと 表示されていることを確認(ミリになっていたらクリックして変更)。
条件->他のCADリスト読み込み
を選びアパーチャを選択、xxxx.whlを読み込む。
条件->他のCADリスト読み込み
を選びドリルを選択、xxxx.driを読み込む。
GBR IN
をクリックしxxxx.solを開く(フォト表)。
GBR IN
をクリックしxxxx.drdを開く(穴)。
(輪郭線抽出アイコン)
をクリックし(繰り返し回数1回)輪郭線を抽出する。
保存(xxxx.pcb)。

画面右上のアプリケーションからCAM Circuit2を選択。

以下加工手順は加工機のところに置いてある使い方の通り。

参考のため上の写真の基板を作ったファイル達を置いておく:
回路図ファイル PIC_LCD2.sch
基板図面ファイル PIC_LCD2.brd
半田面パターン PIC_LCD2.sol
パターン加工工具ファイル PIC_LCD2.whl
穴の位置ファイル PIC_LCD2.drd
ドリルファイル PIC_LCD2.dri

ついでに上の回路用の周波数カウンタプログラム(PIC16F84A用):
asmファイル mcounter84v01.asm
HEXファイル mcounter84v01.HEX

picture of the circuit

その他メモ

デザインルールのデフォルトの配線の太さは12mil(クリアランスも12mil)、 電源周りの配線の太さは20mil(Edit->Net classes..でクラスを設定、配線の propertiesのNet classでクラスを指定)としている。

2009.10

PIC16F88用プログラム

PIC16F88に差し替えたときのためのプログラム:
asmファイル mcounter88v01.asm
HEXファイル mcounter88v01.HEX

2009.11
2012/03/21 18:25:34 更新